映画館で映画を見るように、劇場で舞台を見るように、
人には、”暗い箱の中で、何も持たず、ただ集中して芸術を浴びる時間”が必要なのかもしれません。
その箱の中では、浴びている芸術と、見ている自分自身の感性だけがあり、外の世界の情報や噂、自分の肩書きなどは、みんな箱の外に置いてきているのです。
芸術を浴びることも苦しい人は、暗い箱の中で静かにじっとしているのもいいでしょう。もう、あなた自身が芸術なのかもしれませんよ。
そういう時間と空間が必要なのです。
余韻を味わいながら箱から出ると、冬の朝がやってきます。