風見子さんと私の関係

ゆる重(おも)まんが「風見子(ふみこ)さん」の第2弾が、私の頭の中で動き出しています。

このまんがは、私が精神的不調や作品作りでひどく苦しんだ後、ふっと力が抜けた時に生まれました。


主人公の風見子さんは、哲学的な世界と日々通信しているような人で、事あるごとに(事なき時も)深く感じ入り考え込みます。それが彼女の通常の状態です。


私はこれまで、「救われない終わりのない苦しみを、真正面から描きたい!」という気持ちで絵を描いてきました。でも中には作品を見て「それでも希望が感じられる」という感想をくださる方もいらっしゃいます。それは私が無意識のうちに醸し出した光なのかな?私の願いなのかな?と思っています。


しかし「風見子さん」では、苦しい感情を描く時でも、どん底に落ちていくような表現はせず、とにかく淡々と描く事を意識しました。それが彼女の日常で、珍しいことではないという雰囲気を出したかったのです。ただ、風見子さん自身は苦しみの感情にフタをせず、黒い感情でも直視する人なので、私は風見子さんの苦しみや違和感を描きながらも淡々と話を進めなければならず、そこが難しかったです。明るい雰囲気にしすぎたかもしれません。

2弾ではその辺りももっとこだわって表現したいです。


「風見子さんって、ますみさんがモデルなんでしょう?」思う方も多いでしょうし、実際そうなのですが、最近では逆に風見子さんが私に影響を与えてきます。

私が前より少し、淡々と暮らすようになったのです。

以前の私は、その時その瞬間が全てでした。その時その瞬間絶望していたら、もうこの世の終わり・おしまいでした。

今は「風見子さん」を作った時にコツを掴んだのか、「私、今絶望しているけど、たぶん終わらないんだろうなまだこの後続きがあるのかもしれない」とイメージを持てるようになりました。絶望感を引きずりながらも生活を続けられるようになってきました。絶望しながら生活するってすごくキツいですが


風見子さんのお陰で、少し大人になれたみたいです。


風見子さんの成長と私の成長が、お互いにいい影響を与え合うといいなと思います。

そして今日も、構想を練っています

次回作ではもっと上達したイラストをお見せするぞ(決意!)