おととい(5/11 水曜日)の伊豆新聞に、大人向け絵本「幻影」出版についての記事を載せていただきました。たくさんの方から「載ってたよ!」「おめでとう!」とご連絡をいただきました。ありがとうございます。
多くの人が思い描く”絵本”のイメージとはだいぶ違った独特な作風なので、びっくりされることもあるのですが、
「へぇ〜、こういう人がいるんだなぁ〜。」と感じていただければとても嬉しいです。
絵本の原画は、出版社主催のコンテストに応募した時のものをもとに、色や紙の質を見直して新たに描き直しました。
原画制作の時間はたっぷりあったので、最初はゆっくり丁寧に描いていたのですが、私は画風を保てないタイプ(気分が少しでも変わると画風が変わってしまう)だということが分かり、結局3日間で立て続けに描きました。フラフラになりました(笑)
でも、その3日間にこれまでの人生を注ぎ込んだつもりです。
原画は、透明水彩で下書きなしの一発描きにしました。同じ場面を数枚描き、少し時間を置いてから見たり、遠くから見たり近くから見たりしながら選んでいきました。
原画を描き終えてから数日後、激しい気持ちの落ち込みや不安感に襲われ、長期間寝込んでしまったので、「ぎりぎり描き終えていてよかった!あぶないあぶない。」という感じでした。
見た目は元気そうなんですが、実はこんな感じで生きてます。いつどうなるかわからなくて予定がなかなか立てられない💦
このように、私は何かを乗り越えたわけでもなく、何か答えを知っているわけでもなく、今も苦しみの中でもがいている人にすぎません。
もともとこの作品も、私の心の中に吹き荒れていたものを形にしただけなのです。
人間の気持ちというのは、なかなかごまかせないなぁと思います。
忘れたり 蓋をしたつもりでも 本心は静かにそこにあり続けて、
いつか自分自身がもう一度拾いに来るのを いつまでも待っているよなぁ と。