全ての炎が返されるとき

先日のMASYU’S ROOM展のメイン作品として展示した「全ての炎が返されるとき」の説明文を掲載します。
この作品は、私の今の心身の状態を象徴するものだと思っています。ぜひ絵画だけでなく文章と合わせて見てほしい作品です。
今回は、このブログで文章を読んでくれた方に炎の温かさが移っていくことを祈って、掲載します。
 
 
「全ての炎が返されるとき」
 
私は14年程前に心身を壊して以来、ずっとエネルギー不足の状態で生きてきた。
意欲・気力のアンバランスと付き合う苦しい日々だった。
だが最近、心身が壊れる前の状態に戻りつつあるのを感じている。
自分を構成するパズルのピースがはまり始めたかな……?と思った途端、バババババッと一気にはまったような感覚だ。
摂食障害で入院し、少しずつ食べ始めるようになった頃、自分の身体の中で一本の小さなろうそくの炎が燃えているのを感じた。
それは命の炎なのだと思った。
14年の歳月をかけて、ようやく私の身体中にその火が行き渡ったのかもしれない。
「幻影」の女神は、主人公(私)が受け取れるときが来るまで命の炎を預かっていたのでは?という新しい解釈が生まれた。
女神は、私が炎を消すのを防いでいたのかもしれない。
 

 

そして今、全ての炎が私に返されたのだ。